◆生息状況調査業務
・市町村内に生息する推定群れ数および行動圏ならびに推定個体数調査
住民等へのアンケートや聞き取りを行い、群れの生息状況の概要を広域に把握します。
※まずは、市町村内にどの程度群れが生息しているかを把握する必要があり、
未調査な状況や分布が不明確な状況であれば、一度広域調査することから始めることをお勧めします。
・群れの詳細な行動圏および行動特性調査
GPS首輪のデータなどを基に群れの行動特性を明らかにします。
群れの詳細な調査には、GPS首輪もしくは同等の群れ位置情報が必要になります。
※詳細な行動圏や行動特性を把握することで、効率的な対策を講じることができるようになります。
・群れの詳細な個体数(性年齢区分別)調査
群れの全頭を目視などで確認し、雌雄および年齢別に調査します。
年齢区分として、6歳以上を成獣、4-5歳を亜成獣、1-3歳を幼獣、0歳を当歳とします。
特に、6歳以上の成獣メスは個体数増加や群れの存続に直結する情報であることから、数え落としがないように調査します。
なお、個体数調査は、群れの識別および追跡が必要なため、GPS首輪もしくは発信器首輪の装着が必要です。
※群れの個体数を詳細に把握することで、群れの捕獲目標頭数の設定などの根拠資料となります。
捕獲目標がないまま捕獲をしてもゴールを見据えることができません。
・群れの加害レベル調査
都府県の「ニホンザル特定鳥獣(保護)管理計画」もしくは環境省の「特定鳥獣保護管理計画作成のためのガイドライン
(ニホンザル編)」の加害レベル判定表に則り、群れの目視調査や住民などでの聞き取りを行い加害レベルを判定します。
※加害レベルが把握されていると、群れの対策方針や対策の優先順位などの計画が立てやすくなるため、全群れの調査が望ましいです。
サル対策所では、1群あたり数日で調査可能です。
・群れの悪質個体調査
人家侵入や人に対する威嚇行動は、群れの一部の個体が引き起こしている場合があります。
どの個体が被害を発生させているか個体識別(性年齢や顔の傷、耳や指の特徴による識別)によって把握します。
把握した個体は、麻酔銃捕獲などで個体識別した個体の捕獲を実施することをお勧めします。
麻酔銃の識別捕獲もサル対策所では承っております。
◆GIS解析業務
・GPS首輪のデータなどを基に、GISソフトを用いて行動解析を行います。
行動解析はご要望に応じて対応致します。基本的には、測位点・移動ルート・最外角・内角・ヒートマップの図化・解析を行います。
・市町村が蓄積しているデータの整理や解析、図化などの一般的なGIS解析業務も承ります。
紙データ等での蓄積や未解析のデータが埋もれていれば一度ご相談下さい。データを活用して生息状況やサル対策に役立てます。